命の恩人

最初に私を治療して下さった内科の女医に

何故か心癒やされた。先生は、緊張する私

をよそに優しく語り掛けるように

「ちょっと、チクンてなるけど、ごめんね。」

そう言って、慎重に私のお腹に溜まった水を

細い針を使って採ってくれた。

私の体の負担を考えて、残りの水は、敢えて

次回に回すこととした。

「大分、楽になりました。」

本音が、こぼれた。

思えば、昨年末からずっとこの水を抱えて来たのだ。それが、やっと今、解放される、、。

喉の渇きに耐え兼ねて、看護士さんにポカリスエットを頼んだ。こんなに美味しいポカリスエットを久しぶりに頂いて、何だかとても

有難い気分がした。

私を最初に優しく包んでくれた女医。

彼女は、命の恩人。