2024-01-01から1年間の記事一覧

胸腔ドレ―ン

掛かり付け医からの紹介状で、行った先の病院に即日入院となり、気が付けば私は、8階の病棟に居た。合い部屋と言えど、回りは、 後期高齢者?のおばあちゃん達ばかり、、。 ざっと、、5人も居る。 はぁ、、。 思わず漏れるため息。 頭の中は、真っ白で、ただ…

命の恩人

最初に私を治療して下さった内科の女医に 何故か心癒やされた。先生は、緊張する私 をよそに優しく語り掛けるように 「ちょっと、チクンてなるけど、ごめんね。」 そう言って、慎重に私のお腹に溜まった水を 細い針を使って採ってくれた。 私の体の負担を考…

意外な検査結果

程無くして、検査結果が伝えられた。 果たして、このような時にどんな リアクションを取れば良いのか、、。 「卵巣がん??」 循環器内科の女医から聞かされたそれは、 私にとって、聞き慣れないと言うか、 あり得ない?まさか、この私が、、 ましてや、がん?…

検査に明け暮れて

さて、それからと言うもの毎日なにかしら の検査が私を待っていた。 その全ては、私の病状から根本的な原因を あぶり出し、その為の治療をやって行こう と言う医師の計画から来ていた。 私も病名が解らないままの治療は、確かに 不安だらけだが、かと言って、…

入院決定!!

「帰れんよ!」 若い内科の医師の半ば怒ったような言葉が 刺さった。 循環器内科の女医に引き継ぎ、問診の後、 直ぐにも肺付近に溜まった大量の水を抜い ていく処置が成された。 「一度に抜くと、身体に影響するから 後は、残しておきますね。よく、ここまで …

紹介状

紹介状。大きな病院へ送られたそれがないと 一般外来さえも予約を断られる昨今の厳しい 現実。 「紹介状は、お持ちですか?」 受付のキレイなお姉さんが優しく言って 来る。 「こちらに先生が、送って下さってます。」 調べて貰っている間も息苦しさが、やっ…

予感的中

先生から「即、入院レベル!! どうしますか?」そう言われ私は、確かに普通の医者だったらそうだろう。この病院のスタンスは、入院の意思をあくまで患者に委ねるだ。 正直、このまま入院すればどんなにか楽だろう、、。だが、私の口から出た言葉は、 「先生、…

即、入院レベル!!

私は、大阪に帰省した娘の言い付けを 守るべく、掛かり付けと決めたその病院 に車を走らせた。必死だった。 病院の駐車場に着くと、降りるのが怖かった。受付に行く、その一心で歩いた。 案の定、息苦しさがこみ上げて来て、 暫く待合室の椅子にもたれた。や…

緊急事態発生!

車の吊革をギュッと握りしめたまま近くの ドラッグストアに着いた。 「お母さん、緊急入院するっ??」 娘の咄嗟の言葉に一瞬、ためらい 入院すれば、楽になるのになぁ。 そう思いながらも私は、こんな状態でも 娘とカートを押して、買い回りしている。 しん…

私の大災難

人間の明日なんて、何が起こっても不思議じゃない。」 娘が帰省したお正月に一度、二人で買い出しに行こうとなって、私は、自宅前の車の 助手席に乗り込んだ。、、と次の瞬間、 急に息苦しくなって呼吸困難?? まさかの突然の大災難。 「ヒ―ツ、、ヒ―ツ、、。…

人生、何が起こるかわからない!

元旦早々の大地震の後、私も家族も 暫く、放心状態の日々を過ごした。 「お母さん、また震度7が来るかも 知れんよ、、、。」 非常に用心深い息子が言う。 だからといって、いざとなれば、 机の下に一人潜り込むのだ。 私は、人間の本質が解るのは、葬儀 と災…

まさか、逆さまな私の人生。

2024年元旦、私は、娘と建てた築2年の自宅 に居た。その事自体、何だか夢のようで、私にとっては、贅沢にさえ思えた。息子が居て、母が居て、昨年暮れに帰省した娘が居て、おせちを囲む中には、安らぎの会話と笑顔があった。 「何だか、不思議な感じや。」 …